Solarisのログインマネージャにて"OpenWindows"という環境を選択する事が出来ます。
私もデフォルトでCDEが立ち上がるのでログインマネージャのメニューをクリックするまで
その存在にすら気が付きませんでした。
OpenWindowsセッションを開始するとまず、蒼く晴れ渡った画面に
将来のバージョンでは OpenWindows 環境は
サポートされなくなります。
CDE(共通デスクトップ環境)に移行することをお勧めします。
なんとも悲しげな悲壮感漂うメッセージが表示されます(fig3)
OpenWindowsの開発者は手塩に掛けて育て上げたOpenWindowsの打ち切りが決まり
このメッセージを表示するコードを書いた時、どんな気持ちだったのでしょうか。
ほの暗い深夜のオフィスでエディタに向かって最期のメッセージを打ち込む
最期のプログラマの寂しげな後ろ姿が目に浮かび、私は目頭が熱くなりました。
メッセージを抜けると真っ青な画面が広がります。
画面にはATOKのアイコンとゴミ箱しか表示されていません。
一瞬戸惑いましたが、twmのオペレーションのように右ボタンを押すとメニューが出てきました。
平坦な独特のウイジェットを使用しているようで
Motif程の衝撃は受けませんでしたが、丸く角の取れたボタンやメニューに
昔のMacがそうであったように誰にでも見やすく親しみやすいGUIの設計理念を感じました。
ユーティリティーもあまり無く、やはり時代に取り残されてしまった環境のようですが、
しばらく操作しているうちにインスピレーションが浮かびxsnowをインストールしました。
xsnowというのはXWindowSystemの画面上に雪を降らせるアプリケーションです。
ウインドウ上部や画面下部に雪が積もり
背景にはヒマラヤ杉(ラインアートでショボいですが)が表示され、
サンタクロースがトナカイを引き連れてルートウインドウを駆け回るジョークソフトです。
xsnowを導入したOpenWindowsの画面を右図に示します。(fig4)
どうでしょうか?
これ程xsnowが似合うデスクトップ環境は他には無いと思います。
CDEやKDE、Gnomeでも試しましたがOpenWindowsが最もベストマッチでした。
プログラミングに煮詰まった時、OpenWindowsを立ち上げ、xsnowを降らせ
xeyesの視線を感じながらゆっくりと資料を読み返せばきっと
最良の結果を導き出せると思います。
まさに究極の癒し系デスクトップ環境です。
これからも大切に愛用して行きたいと思います。